熱拡散率/熱伝導率 〈フラッシュ法(LFA)〉

フラッシュ法の特徴

熱拡散率(単位:m2/s)は熱の伝わる速さ表す物性値であり、フラッシュ法を用いて求める事が可能です。
さらに、他法で求めた 比熱容量密度の値を用いて下式から 熱伝導率が算出できます。

フラッシュ法の特徴

測定試料

測定対象一般的な測定対象は、金属、セラミックス、プラスチック、液体、コーティングなど
標準形状樹脂 10㎜φ×1㎜厚程度
金属 10㎜φ×1~2㎜厚程度
標準形状以外 10㎜角、6㎜角片や25.4㎜φ、5㎜φのコイン状等も対応できますので、お気軽にご相談ください 

※液体試料については事前にご相談ください

測定原理

熱の吸収などを良くするため黒化材(カーボンスプレー)を塗布した試料の片面からパルス光を照射し、均一に加熱します。

次に、照射面の逆面の温度変化を赤外線検出器によって読み取り、温度上昇曲線を得ます。得られた温度上昇曲線に、周囲への熱損失やパルス幅の補正を行う等、理論モデルを適用し解析することにより熱拡散率を算出します。

測定原理

測定事例

事例1:フラッシュ法を用いた熱拡散率の測定事例1;SUS310、Al、Mo、Cu

測定試料SUS310、Al、Mo、Cu
試料形状φ10×1mm(SUS310、Al)、φ10×0.5mm(Mo)、10×1mm(Cu)
雰囲気He:-100℃~0℃、 減圧下:室温~500℃
測定温度-100℃~500℃
備考各温度で5~7回測定を実施

測定原理

事例2:フラッシュ法を用いた熱拡散率の測定事例2;ポリイミドフィルム

測定試料ポリイミドフィルム
試料形状約Φ25mm×0.025mm
雰囲気大気中
測定温度室温
使用ホルダ薄膜・ホイル用

フラッシュ法を用いた熱拡散率の測定事例2;ポリイミドフィルム

事例3:フラッシュ法を用いた熱拡散率の測定事例3;セラミックス・金属

フラッシュ法を用いた熱拡散率の測定事例3;セラミックス・金属

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装置一覧

低温用装置
装置外観

装置外観

装置外観

(1)装置名 NETZSCH製 LFA447Nanoflash NETZSCH製 LFA467Hyperflash
(2)測定項目 熱拡散率(厚み方向・面内方向)
二層・三層モデルの熱拡散率測定(事前相談要)
(3)温度範囲 25℃~300℃ -100℃~500℃
(4)測定レンジ 10-7m2/s~10-3m2/s 10-8m2/s~2×10-3m2/s
(5)雰囲気 大気静止雰囲気 不活性ガス・減圧下・大気静止雰囲気
(6)特徴 液体・粉体の測定対応が可能(事前相談要) マイナス温度域での測定対応が可能
薄膜・ホイル材の測定対応が可能
高温用装置
装置外観

装置外観

装置外観

(1)装置名 NETZSCH製 LFA457Microflash 京都電子工業製 LFA-502
(2)測定項目 熱拡散率(厚み方向・面内方向)
二層・三層モデルの熱拡散率測定
(事前相談要)
熱拡散率(厚み方向))
二層・三層モデルの熱拡散率測定
(事前相談要)
(3)温度範囲 室温~1100℃ 室温~1400℃
(4)測定レンジ 10-8m2/s~10-3m2/s ~1.2×10-4m2/s
(5)雰囲気 不活性雰囲気 大気静止雰囲気(室温)・不活性雰囲気・真空
(6)特徴 In-Plane法を用いた
面内方向の熱拡散率測定対応が可能
(事前相談要)
1400℃までの測定対応が可能
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