走査型プローブ顕微鏡(scanning probe microscopy : SPM)は試料表面のナノメートルサイズからマイクロメートルサイズまでの表面凹凸形状や機械物性、電気・磁気物性が測定できる装置です。
当社では、ご要望が多い比較的大きな試料にも対応したSPM装置を導入しました。
SPMは 『対象の表面上を探針が機械的に走査しながら、検出器の随伴的応答を測定することによって、表面を画像化する手法』です。
原子間力顕微鏡(atomic force microscope: AFM)としての表面凹凸像はもとより、探針に働く各種の物性(粘性、摩擦、吸着)分布の画像化や、導電性の探針を用いて各種の電気的作用(電流、抵抗、電位)分布の画像化、また磁性探針を用い磁区分布の画像化も可能です。
走査型プローブ顕微鏡(SPM)の外観
固体表面(金属、無機物、有機物)
装置構成
装置概要
試料サイズ 最大 直径100mm×厚み20mm 重量2kg
測定領域 最大 200μm×200μm
測定環境 大気中、室温
測定モード
形状測定: | コンタクトモード(AFM)、ダイナミックモード(DFM) |
表面物性: | 位相(PM)、摩擦力(FFM)、 SIS-ACCESSイメージ(硬さ像・吸着像・変形像・散逸像) |
電気物性: | 電流(CPAFM)、圧電応答(PFM)、広がり抵抗(SSRM)、 表面電位(KPFM)、静電気力(EFM) |
磁気物性: | 磁気力(MFM) |
測定例:DLC膜のDFM像
走査領域:1μm□
Z range:89nm