日鉄テクノロジーにて実施した、真空紫外-1光子イオン化-飛行時間型質量分析計 (VUV-SPI-TOFMS)による排気ガスのリアルタイム・オンサイト分析の分析事例をご紹介致します。
コールドスタート時は、暖気が終了するまで有機分子の放出が高い傾向が認められる。
暖気後も加速・減速時に放出が認められるが、濃度は低い。
瞬間値
ベンゼン | 約460 ppbV |
トルエン | 約175 ppbV |
キシレン | 約130 ppbV |
平均値
ベンゼン | 約30 ppbV |
トルエン | 約10 ppbV |
キシレン | 約8 ppbV |
装置概要
BTX等有機分子をはじめ、NO等の燃焼由来成分やブタン等の燃料由来成分も検出される。
質量スペクトルは1点/1秒で取得可能。各質量のROIを横軸時間で並べることによりリアルタイム測定結果となっている。
BTXの検量線を示す。各成分とも良好な直線性を示している
軽油の揮発成分 SPI測定結果
ガソリンの揮発成分 SPI測定結果