熱分解-ガスクロマト質量分析装置(Py-GC/MS)

概要

Py-GC/MSでは、未知ポリマ-の定性・定量から材料の熱分解挙動やトラブルの問題解決まで利用可能。 Py-GC/MSは、試料導入部に熱分解装置(パイロライザー)を設置したガスクロマトグラフ質量分析計(GC/MS)です。
熱分解装置の温度条件やサンプリング条件を変えることで、各種材料に対して様々な分析が行うことができます。
※1Pyrolysis(熱分解)

原理

熱分解装置で試料を加熱し、発生したガスをカラムに導入し、ガスを分離します。
分離された成分を質量分析計(MS)により同定を行います。

  • Py-GC/MSイメージ図

装置仕様

装置(1)装置(2)
設備 熱分解装置 PY2020D(フロンティアラボ社製) PY3030D(フロンティアラボ社製)
GC HP6890(アジレント・テクノロジー社製 QP2010Ultra(島津製作所製)
MS HP5973(アジレント・テクノロジー社製)
温度範囲 40~800℃(PY2020D) 40~1050℃(PY3030D)
測定項目 高分子材料の同定、添加剤の同定、揮発成分などの同定 等
測定雰囲気 ヘリウム(He)、疑似エアー(O2/He(20/80 vol.%)

測定例

事例;Py-GC/MSによるポリスチレンの燃焼熱分解発生ガス分析

  • Py-GC/MS

    Py-GC/MSでは、未知ポリマーの定性・定量から材料の熱分解挙動やトラブルの問題解決まで利用可能。

    スチレン、スチレンダイマー及びスチレントリマーが検出された

    スチレン、スチレンダイマー及びスチレントリマーが検出された。

燃焼・熱分解における酸素、二酸化炭素等の無機ガス分析も可能です。