真空紫外-1光子イオン化-飛行時間型質量分析計 (VUV-SPI-TOFMS)

概要

VUV-SPI-TOFMSの特徴

VUV-SPI-TOFMS:真空紫外-1光子イオン化-飛行時間型質量分析計

  1. 有機分子を壊すこと(フラグメント)なく検出することが可能
  2. 多成分同時測定が可能
  3. リアルタイム・オンサイト分析が可能 ※最小測定間隔:1秒
  4. 可搬型の為、車載することで大気等の移動測定が可能
  5. 検出感度が高い ※定量下限:約2ppb~(分子種による)
  6. 測定対象は気体、固体・液体からの揮発成分(R.T.~100℃)

VUV-SPI-TOFMS装置の測定原理

  1. 測定装置概要 サンプルガスをピンホールを通してイオン化部(真空中)に連続的に導入し、真空紫外光を照射、ガス成分をイオン化して質量分析部により検出する。
  2. 真空紫外光発生機構 Nd3+:YAGレーザーの第3高調波(355 nm)をXeガスに照射、4波混合により真空紫外光(118nm)をパルス状に発生させ、サンプルガスに照射する。
  3. イオン化原理 上記2-2で発生させた真空紫外光を真空槽内でサンプルガスに照射することにより分子をイオン化、イオン化された分子は飛行時間型質量分析装置(TOFMS)に導入され、質量スペクトルとして検出される。
  • 装置概要・測定原理

    装置概要・測定原理

図1 SPI装置概観(ミニバン搭載時)

図1 SPI装置概観(ミニバン搭載時)

図2 測定風景(固定測定点)

図2 測定風景(固定測定点)

測定実績のある主な分子代表例

※表以外にも測定実績は多数ありますので、詳細はお問い合わせください。

分子量分子名分子量分子名分子量分子名
17.03アンモニア86.18ヘキサン120.19トリメチルベンゼン類
30.01一酸化窒素92.14トルエン128.18ナフタレン
34.08硫化水素94.11フェノール131.39トリクロロエチレン
54.091,3-ブタジエン96.941,1-ジクロロエチレン類133.40トリクロロエタン類
56.10ブテン98.96ジクロロエタン類142.20メチルナフタレン
58.12ブタン103.162-イソプロピルアミノエタノール147.00ジクロロベンゼン類
62.50塩化ビニル104.15スチレン167.851,1,2,2-テトラクロロエタン
64.51塩化エチル106.17エチルベンゼン173.17ニトロナフタレン類
72.15ペンタン106.17キシレン類260.76ヘキサクロロ-1,3-ブタジエン
74.08N-ニトロソジメチルアミン108.14クレゾール類
76.533-クロロ-1-プロペン110.97ジクロロプロペン類
78.12ベンゼン112.58クロロベンゼン
84.14チオフェン116.16インデン
84.16シクロヘキサン118.18インダン
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