オンサイト材質調査(蛍光X線分析)

概要

軽量(1.3kg)のNITON携帯型(ハンドヘルド型)蛍光X線分析装置により、現場やプラント等で試験片を切り取ること無く、そのままの状態で迅速に材料を判別したり、表面付着物等の簡易分析を行うことができます。測定対象を切り取って実験室に持ち帰れない場合、設備の稼動中に現物を直接測定したい場合、多数のサンプル(測定点)を効率的に測定したい場合に威力を発揮します。

測定原理

測定対象表面に一次X線を照射し、表面に存在する元素が放射する特性X線(二次X線)の波長(エネルギー)と強度を検出・分析することによって、対象物の組成を分析します。

検出器には卓上型蛍光X線分析装置で用いられている高感度のSDD(Silicon Drift Detector)を用いているので、ヘリウムガスを装置に送り込み、測定面と検出器間の空気層による蛍光X線の減衰を防ぐことで、Mg、Al、Si、S、Cl、Ca等の軽元素の測定も可能です。セラミックス、コンクリート等の分析もできます。

耐火煉瓦の測定1

測定例

その他応用例

  • 金属材料の分析
  • 土壌中の有害物質(重金属など)の測定
  • スラグの塩基度分析
  • 重要文化財の元素分析
  • オイル中の硫黄分の分析
  • 産業廃棄物の有害金属分析
  • 汚染水の分析
  • 沿岸構造物の表面付着塩化物量の測定
  • プラスチックの分析
  • 輸入品の品質確認
  • 化学分析を行う前のスクリーニング
  • セメント・セラミックス・耐火材・焼却灰
  • 鉱山開発

など

定量分析を行う場合、新たに検量線が必要となる場合があります。

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