渦流探傷試験

概要

原理

金属等の導体に、交流を流したコイルを接近させると、電磁誘導により渦電流が発生します。

割れなどのきずがあると渦電流分布が変化し、コイルに誘起される電圧が変化します。この変化を検出して探傷します。

製品検査への適用は、形状が単純な管や棒に多用されていますが、熱交換器チューブ、機械部品の保守検査にも使用されています。

  • 渦流探傷の原理

    渦流探傷の原理

探傷方法の分類

  1. 探傷方式 :製品の形状・大きさ、検出きず部位などで選定します。
    ・貫通コイル:管、棒などを外面から探傷
    ・内挿コイル:管を内面から探傷
    ・上置型コイル(プローブコイル):平板、溶接部、機械部品などを外面から探傷
  2. 検査対象
    ・材質:強磁性体、非磁性体
    ・検出きず:表面及び表面直下
  3. 特殊な渦流探傷試験
    ・減肉検査
    ・膜厚測定
    ・異材判別、硬さ判別
    ・アレーET
  • 熱交換器用チューブの内挿ET

    熱交換器用チューブの内挿ET

実施例

  1. 棒材の割れきず検査(回転プローブ)
  2. 発電所熱交換器の保守検査(内挿コイル)
  3. カーボンファイバーロッドの製品検査(貫通コイル)
  4. 鋼板上のプラスチックライニング膜厚測定
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