渦流探傷試験
概要
原理
金属等の導体に、交流を流したコイルを接近させると、電磁誘導により渦電流が発生します。
割れなどのきずがあると渦電流分布が変化し、コイルに誘起される電圧が変化します。この変化を検出して探傷します。
製品検査への適用は、形状が単純な管や棒に多用されていますが、熱交換器チューブ、機械部品の保守検査にも使用されています。
渦流探傷の原理
探傷方法の分類
- 探傷方式 :製品の形状・大きさ、検出きず部位などで選定します。
・貫通コイル:管、棒などを外面から探傷
・内挿コイル:管を内面から探傷
・上置型コイル(プローブコイル):平板、溶接部、機械部品などを外面から探傷
- 検査対象
・材質:強磁性体、非磁性体
・検出きず:表面及び表面直下
- 特殊な渦流探傷試験
・減肉検査
・膜厚測定
・異材判別、硬さ判別
・アレーET
熱交換器用チューブの内挿ET
実施例
- 棒材の割れきず検査(回転プローブ)
- 発電所熱交換器の保守検査(内挿コイル)
- カーボンファイバーロッドの製品検査(貫通コイル)
- 鋼板上のプラスチックライニング膜厚測定