鋼材、コンクリート、木材、半導体部品等の内部に存在するきずや異物を検査する場合は、放射線透過試験(RT)を行います。
放射線透過試験の原理を図1に示します。
放射線を試験体に透過させると、きずのある部分と健全部とでは放射線の透過度が異なりますので、透過した放射線をフィルムに感光させると欠陥像が得られます。
一般的な撮影配置を図2に示します。
試験材に透過度計と階調計をのせ同時に撮影し、透過度計識別度(%)、写真濃度、階調計の濃度差により、適切な撮影条件であることを確認します。
図1 放射線透過試験の原理
図2 X線撮影配置