薄板は、自動車、鉄道車輌、航空機、電機、建材等の分野で使用されており、その接合技術は、薄板構造物やその部品を製造する上で、成形技術とともに非常に重要な技術となっています。薄板分野の接合技術は、溶接、機械的接合、接着に大別することができますが、高い品質と信頼性を得るためには、静的・動的強度や疲労強度、耐食性、さらに高強度鋼板では、靱性や耐水素脆性等の特性評価が必要となります。弊社では、継手の設計や特性評価、品質・信頼性を得るための手段として、各種試験に加え非破壊検査のメニューも用意しております。
継手特性 | 影響因子 | 評価方法 | |
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継手強度 | WM強度、HAZ硬化・軟化 溶接部の大きさ、組織 強度マッチング(WM、HAZ、BM) |
強度評価試験 断面組織観察 硬さ測定 |
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溶接割れ | 低温割れ(WM、HAZ) | 拡散性水素 WM・HAZ硬さ(鋼材組成) 残留応力 溶接条件制御 |
拡散性水素量測定 硬さ試験 残留応力測定 硬さ測定 物理分析 化学分析 |
高温割れ(WM) | 溶接材料(WM組成,不純物) 拘束度 WM形状 |
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疲労特性 | 溶接部形状(応力集中) 残留応力 溶接部の硬さ分布 |
疲労試験 残留応力測定 |
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応力腐食割れ | 使用環境 HAZ硬さ 応力集中 残留応力 |
腐食環境調査 強度評価試験 溶接部形状 残留応力測定 |
WM:溶接金属、HAZ:熱影響部、BM:母材