衝突安全性向上や軽量化、耐食性や意匠性の向上を目的として、自動車、鉄道車両、家電製品、薄板建築物では、高強度鋼板やめっき鋼板、軽量金属(アルミ合金等)が使用されています。 その製造工程では、スポット溶接が多く使われているため、スポット溶接性評価が重要となります。
スポット溶接性は、材料特性(固有抵抗、熱伝導度、表面特性)や電源特性、溶接条件に大きく影響されるため、各種材料特性に合わせた溶接条件の設定が重要となります。
弊社では、多くの経験に基づき、部材に適した溶接性評価を提案致します。また、信頼性の高いスポット溶接性の評価を実施し、設計時に必要なスポット溶接データをご提供致します。
※その他、治具作成による部材の静的・疲労強度特性評価等に関してもご相談下さい。
適正溶接電流範囲(※1)の把握
→継手の強度を確保した上で環境に優しいスポット溶接が可能となる。
直流電源の活用
→適正溶接電流範囲の拡大が可能となり、製造上の制約が緩和される。
連続打点性(必要ナゲット径が得られる打点数)の把握
→電極メンテナンス頻度の最適化により、安定した作業が可能となる。
継手の静的強度、疲労強度の把握
→部材設計の指針を得ることが可能となる。
溶接部特性の把握
→溶接部の品質把握、改善への指針を得ることが可能になる。
海外材のスポット溶接性の把握
→国内材との同等比較が可能となる。
(※1)適正溶接電流範囲:規定のナゲット径が得られる電流からスパッタが発生するまでの電流の範囲