破損原因解析

ギア軸破面観察事例

概要

破損した部品(ボルト、シャフト、ギアなど)や構造部材(配管、レール、梁など)の破面は、1)破損形態(疲労破壊、静的破壊など)、2)破損起点(疵、介在物、過大負荷、腐食など)、3)破損方向・応力負荷方向・種類(曲げ応力、引張応力、ねじり応力など)、等の情報をもっています。破面を走査電子顕微鏡(SEM)で観察することによって、その部品、部材がどのような原因で、どこから、どのように、なぜ破損したかを推察することができます。

破面観察方法

お預かりした破損破面の外観を写真記録し、破損起点部を15mm高さ以下に切断し、酸洗処理を行ないます。特殊酸洗液で破面の酸洗を行ないますので、鉄を痛めることなく、多少腐食が進行していても破面観察は可能です。破面観察は、走査電子顕微鏡(SEM)を用いて、低倍率(×15)~高倍率(×5,000)で破面SEM写真を撮影します。

破面観察事例

  • ギャーの軸が破損した破損事例を以下に示します。軸は疲労破壊により破損しました

    ギャーの軸が破損した破損事例を以下に示します。軸は疲労破壊により破損しました。

  • 破損起点疲労破面の例(ストライエーション生成)

    破損起点疲労破面の例(ストライエーション生成)

  • 最終破断部破面例(延性破面)

    最終破断部破面例(延性破面)

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