食品異物は消費者クレームや企業の信用に直結するだけに、やっかいな問題です。弊社では食品・製品の混入異物検査やあらゆる製造・加工ラインでの混入異物調査を実施。「どこから、どんなものが、どのような環境条件を受け、飛び込んできたか」「比較素材と同じか否か」など、お客様の知りたいところまで一歩踏み込んで調査いたします。
どのようなものに? | 調理食品、加工食品 特に、冷凍調理・加工食品に多く、練り物・ミンチ状にすりつぶす加工食品や海産物への異物混入有り。 |
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どのようなものが? |
・石英質の石材、鉄錆、陶器片、塗膜・塗料 ・ガラス片:びん、グラス、窓ガラス等 ・たわし片:ステンレス、真鍮、アルミ等 ・ホチキス針:JIS規格等との照合
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どのような経路で? | 湿度・温度の腐食環境,食品の残査の付着等の特定 |
目に見えない 小さな物でも? |
金属は、走査電子顕微鏡,プラスチック・有機物は赤外線吸収スペクトルなどを使って試験・検査。 |
この分析結果に沿って樹脂部品の点検を行ったところ、プラスチック製駆動部品に欠けが確認され、部品変更等の対策がなされました。
(1)半透明でやや乳白色のプラスチックの様な物体が製造過程で混入。
(2)SEM(走査型電子顕微鏡)-EDX(エネルギー分散型X線分析装置)にて分析。C(炭素)とO(酸素)のみ検出で樹脂状の有機物であると推定。
(3)フーリエ変換赤外分光光度計<FT-IR>を用いて分析したところ、複数のピークを検出。
(4)有機物の赤外光吸収ピークデータと照合したところ、ポリアセタールであることが判明。