変圧器を安全に使用するために、絶縁油の診断分析が必要です。当社では絶縁油劣化の指標となる種々の分析に対応いたします。
また平成13年のPCB特措法施行前の電気設備の絶縁油として使用されていたPCBは製造中止となっており、PCB廃棄物の所有事業者には保管状況等の届出が必要な他、期間内に適正に処分することが義務付けられています。当社では、絶縁油中のPCB分析を承っています。
絶縁油の分析目的は次のようなものがあります。
当社では、油中ガス分析のほか、様々な分析に対応いたします。
ガス発生原因 | H2 | CH4 | C2H6 | C2H4 | C2H2 | CO | CO2 | |
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過熱 | 絶縁油 | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ||
絶縁紙 | ◎ | ○ | ||||||
放電 | 絶縁油 | ◎ | ○ | ◎ | ||||
絶縁紙 | ◎ | ○ | ||||||
経年劣化 | 絶縁油 | △ | ◎ | ◎ | ○ | |||
絶縁紙 | ○ | ◎ |
◎:重要度大、○中、△小
PCBは、安定性に優れ、電気絶縁性が高いことから、変圧器・コンデンサ、OFケーブルの絶縁油に使用されていました。しかし、カネミ油症事件を機に人体への毒性が問題となりました。そのため、昭和47年以降、製造は中止になり、当時PCBが使用され、厳重保管されていた廃重電機器等は、現在、JESCO 中間貯蔵・環境安全事業(株)の処理施設内にて処理がなされています。
PCB特措法とは、平成13年6月22日に公布された「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」のことで、同年7月15日から施行されました。法律ではPCB廃棄物を所有する事業者には、保管状況等を届出しなければならないほか、期間内に適正に処分することが義務付けられています。
短納期のご依頼にお応えします。
サンプリングキット無償提供します。
分析ご依頼時、サンプリングするキットをお持ちでないお客さまには、 弊社より無償にてサンプリングキットをお送りしております。(送料はご負担願います)
絶縁油 | トランス油、コンデンサ油、ケーブル油、シリコン油 |
土壌 | 土壌、底質土 |
シーリング材 | ポリサルファイド系シーリング材 |
水 | 河川水 |
その他PCB付着物 | 布、木材、その他 |
PCB特別措置法施行令第1条の環境省令で定める、PCBを含む油が廃棄物となったものの基準は、下記のとおりとなります。
PCB廃棄物の基準 | |
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1 | 廃油、当該廃油に含まれるポリ塩化ビフェニルの量が、試料1kgにつき0.5mg以下であること。 |
2 | 廃酸または廃アルカリ、当該廃酸または廃アルカリに含まれるポリ塩化ビフェニルの量が、試料1Lにつき0.03mg以下であること。 |
3 | 廃プラスチック類または金属くず、当該プラスチック類または金属くずにポリ塩化ビフェニルが付着されていない、または封入されていないこと。 |
4 | 陶磁器くず、当該陶磁器くずにポリ塩化ビフェニルが付着されていないこと。 |
5 | 上記1~4以外の廃棄物、当該処理したものに含まれるポリ塩化ビフェニルの量が、検液1Lにつき0.003mg以下であること。 |
届け出等、詳細は環境省HPよりご参照ください。
GC/MS分析装置
GC-ECD分析装置