実機使用中に腐食事故を発生したステンレス鋼、あるいは他の非鉄金属(純チタン、チタン合金、ニッケル基合金、ニッケルめっき材等)の装置部材の表面、断面あるいは割れ破面を光学顕微鏡あるいは走査電子顕微鏡等によって詳細に調査することによって腐食形態を明確にし、腐食事故の発生原因を解明してその防止対策を提言できます。
腐食形態、腐食環境要因の明確化
腐食事故材の表面、断面あるいは割れ破面を光学顕微鏡あるいは走査電子顕微鏡等によって詳細に調査して腐食形態を明確にするとともに腐食表面あるいは割れ破面上の腐食生成物、付着物をEPMA等によって分析し、腐食事故発生の環境要因を明らかにします。
腐食事故原因の考察と防止対策の提言
腐食形態ならびに腐食環境要因から腐食事故の発生原因、機構を考察し、短期的或いは長期的な事故防止対策を提言します。腐食事故解析では事故防止対策を明確に提言することができます。
材料選定試験
想定される使用環境中の耐食材料の各種腐食性(全面腐食、隙間腐食、孔食、応力腐食割れ)を試験することによって各種装置の設計段階での材料選定を適正化できます
ステンレス鋼の応力腐食割れ破面の観察例(写真1)
Clイオンに起因するステンレス鋼における応力腐食割れ破面のSEM観察結果
ステンレス鋼の応力腐食割れ破面のEPMA面分析例(写真2)
割れ破面上のClのEPMA面分析結果