2018年8月3日、兵庫県庁 において兵庫県立考古博物館と当社との間で、「千石コレクションの銅鏡を中心とする中国古代の遺物及びその関係資料の科学的研究」に関する共同研究協定が締結されました。
兵庫県立考古博物館が所蔵する千石コレクション(316点)は夏~宋までの幅広い時代の多くの種類を含み、また世界的名品も多いことが知られています。
このため銅鏡をはじめとする青銅製品研究の、基準となる科学的データ構築に資する価値を有していると評価されています。
今年度、当社文化財調査室では約30点について、「鉛同位体比測定」(鉱山ごとに異なる鉛の特徴を比較して原料の産地を特定する調査方法)および「高周波誘導プラズマ発光分光法(ICP)」を用いた含有成分の分析調査などの科学的調査を行います。
得られた”科学的データ”は、兵庫県立考古博物館 調査研究委員会による型式学や図像学などの手法を用いた考古学検討、素材の産地同定、時期的変遷、工房の特定、工人集団の移動や鋳造技術の変化など、これらを解明していく上で、世界初の貴重なデータベースとなり、考古学の研究がさらに広がることが期待されています。
2018.8.3
*当社担当部署は尼崎事業所・文化財調査室(平成30年4月新設、渡邊緩子室長)
WEB掲載
サイト名:神戸新聞NEXT
URL:https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201808/0011508570.shtml
サイト名:産経WEST
URL : http://www.sankei.com/west/news/180804/wst1808040026-n1.html
概要:古代中国鏡の原料産地を分析 兵庫県立考古博物館と日鉄住金テクノロジーが共同研究